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子育て知恵子

子育てや教育に関する本や新聞記事、テレビ番組などから役立つ情報を「子育て知恵子」さんが紹介していきます。知恵子さんの勝手な感想も含めてお楽しみください。

外年上の女性

今回の番組は、「不登校 親の悩み」というテーマ。

不登校になると、ゲーム漬けの生活、昼夜逆転、引きこもり、というのが3大あるあるなんですって。

  

学校にも行かないでゲームばかりしているとすっごく心配になるけど、ご飯も食べないほど夢中になっているのでなければ、そんなに心配する必要はないんですって。むしろ、コミュニケーションの重要なツールという認識を持った方がいいそうよ。

 

 

そして中3の時に不登校だった子どもの5年後を調べてみると、82%は進学・就職をしているとのこと。だから心配しなくていいよ、と言っていたわ。

 

 

だけど、だけど・・・

 

進学・就職していない18%の子どもたちは、どのような生活をしているのかしら?アンケートにも答えられないほどの悲惨な生活をしている可能性だってあるんじゃない?

それに、大学進学率は50%以上あるらしいけど、不登校児に限って言うと23%なんですって。うちの子も小学校の高学年からまともに勉強をしていないのだから、これで大学に行けたら奇跡でしょ。大学に行かなければ、就職にも影響されるし、正社員で就職できないと低賃金でこき使われることは眼に見えている気もするわ。

 

 

という感じで、心配しだしたらキリがないんだけど、そのような心配に尾木ママはこうアドバイスしてくれたの。

 

「今が充実していれば、未来は必ず切り開かれる。だから今を大事にして欲しい。」

さすが尾木ママ。いいいこと言うわね。

「いま」が大事なのよ

「ウワサの保護者会」 NHK Eテレ

最近、児童虐待の悲しいニュースが増えているけど、「児童を意のままにコントロールしたい」という支配欲が強い人が児童虐待することが多いんですって。

 

 

それに「子どもへの接し方が分からない」と一人で悩んでいる人が、児童虐待の加害者になってしまうことも少なくないんですって。悩んでいると情緒的に不安定となり、ストレスが溜まり、攻撃的になることもあるわよね。そこに子どもが言うことを聞かない、という状況が重なると、フラストレーションを感じて、ついカッとしてしまい、暴力を振るってしまうのって、分からなくもないわ。

 

それ以外にも、児童虐待の原因には、以下のようなことが考えられるんですって。

 

・子どもの頃に虐待されていた人は、大人になると虐待する側にまわることがある。

・自己嫌悪の気持ちなど、自己の内面を子ども投射して虐待してしまう。

・子どもからの愛情を感じられないと憎しみが湧いて虐待する。

・他者に対する怒りの感情を子どもにぶつけて虐待してしまう。

・思い通りの育児が出来ないと、フラストレーションが溜まって虐待してしまう。

・「母親は愛情を持って子育てするものだ」という社会的な価値感が重荷になって、そのストレスを紛らわすために虐待する。

 

う~ん、なるほど、なるほど。

そして育児ストレスに加え、夫婦関係、経済状況など様々な要因が複合的に関係した結果、虐待が起きてしまうそうよ。 

 

児童虐待がいけないことだとは、誰でも分かっているわ。一方でしつけの大切さも、親ならば誰もが感じているもの。普段はかわいい子どもを憎く思うことも、みんな経験しているんじゃない?

 

 

体罰が当たり前だった時代は、虐待という考え自体があまり一般的でなかったのかもね。子どもにまともな食べ物を与えることすら困難だった時代もあっただろうし、教育の機会だって十分に得られない子どもがほとんどだったでしょ。マッチ売りの少女のように、労働の担い手としてこき使われることも少なくなかったんじゃない?

 

 

そういった時代から比べると、今の子どもは遥かに恵まれているわよね。欲しいものは手に入るし、やりたいことも沢山出来る。だからこそ、そうでない虐げられた子どもが目立ってしまうのよね。

 

 

虐待がなくなることはないでしょうけど、取り返しのつかない状況を防ぐためには、親の感情コントロールが必要よね。誰でもカッとなったり、イライラしたりすることはあるでしょうけど、その状態はそんなに長く続かない。うまくやり過ごしさえすれば、感情は安定してきて落ち着いてくるわ。それまでの時間の“ココロの逃げ場所”をどこに設けるかが問題。トイレにこもるとか、外に出ていくとか、場所を変えれば気分も変わる。音楽を聴いて気分を落ち着かせるのもいいんじゃない。“笑い”は最高のストレス発散法でしょ。 

 

キレやすい時代の逃げ道のない親を救ってあげないと虐待はなくならないし、虐待は遺伝することもあるわ。どこかで負の連鎖を止めて行きましょうよ。

児童虐待は、子どもを支配したい気持ちのあらわれ?

「つい、そうしてしまう心理学  しぐさ・好みでわかる深層心理」  深掘元文 編著 日本実業出版社

 今週から金曜日の夜9時半に放送時間が変更となったこの番組。今日は新年度を迎えて、子どもの抱えるストレスについて、尾木ママを中心にママたちのお悩み相談会が行われたわ。

 

 私もそうだったけど、小学生の時だっていろんな悩みやストレスがあったわ。でも悩んでいることを知られるのが恥ずかしかったので、親に相談なんかできやしなかった。番組に出てきた子どもたちも、親とのコミュニケーションがうまくできなくて、相談しにくいことがあるって言ってた。たとえばお母さんがスマホばかり見てるから話しかけにくいとか、お母さんの話し方は言葉が強くて、話すスピードが早いので、怒られている感じがするとか・・・

 

 昔と違って友達みたいな関係の親子が増えてきてはいるけど、それでもやっぱり親子のコミュニケーションって難しいわよね。番組で言ってたアドバイスは、まずは子どもの話をじっくり聞いてあげること。途中で遮ったり、下手にアドバイスを与えたり、質問攻めにしたりしないこと。

 

 そして一番大切なキーワードは「共感」ですって。こどもたちは、親に自分のことを分かってもらいたいのね。自分のことを否定されるのは、大人だってつらいわよね。子どものことを分かってあげること、認めてあげること。私もできるだけ無理しないで頑張ってみるわ。

新年度ストレス 子どものキモチ 「ウワサの保護者会」

NHKEテレ 2016年4月8日

 尾木ママが出演している番組で、面白そうなテーマの時に見ています。今回は不登校がテーマ。うちの子も不登校の時があったので、これは見逃がすわけにはいかないわ。 

 

 いま日本には18万人もの不登校の生徒がいるそうね。で、不登校の原因としていちばん多いのは友達関係だそう。特に女の子の間で、友達関係で悩む子が多いみたいね。最初は小さなきっかけだったものが、どんどんドツボにはまって、なかなか学校に行けなくなるっていうのはわかる気がするわ。でも不登校になっている本人からすると、誰も私の本当の気持ちはわかってくれないって思っちゃうのね。だから親にも先生にも話をしないで、布団にもぐってひたすらもう一人の自分との対話や葛藤が進むのね。 

 

 番組では尾木ママが実際に不登校の子どもの家庭訪問をして、いろいろ対話をされてました。こういったことが一つのきっかけになって、とりあえず学校に行く勇気がわくことになったみたい。だってもともと本人もできることなら学校に行きたいって思ってるんだもの。 

 学校に行かなくなるのも、行けるようになるのも、きっかけ次第ってことかしら。学校にはいろんなきっかけが落ちているので、うまく利用したいものね。

聞くわよ不登校の悩み 「ウワサの保護者会」

NHKEテレ 2016年3月31日

 ご存じ、「声に出して読みたい日本語」で有名な斎藤先生の本で~す。この本では、ゆとり教育の中で生まれた総合学習というものに対して疑問を呈しながら、本当に子どもたちに伝えていきたい三つの力について説明しています!

 

 その三つの力とは、「コメント力(要約力・質問力を含む)」「段取り力」「まねる盗む力」というもので~す。

 それぞれの力に関して「優れたコメントは、他社に対する贈り物となる。教師の一言が、その後の生涯を生き抜く力となることもある。」「ヴィジョンと意思をもって現実に向かい、同時に現実の変化に対して柔軟に対応していく。こうしたリアリティに即したアクティブな姿勢を裏で支えるのが、段取り力である。」「まねる力は、生きる力の基本だ。」といったようなところが、知恵子的には印象に残りました!マンガや有名人の実例なども交えて説明してくれているので、楽しく読むこともできちゃうわ。

 

 それと、実際の教育現場での取り組みについても紹介してあって、こちらも楽しそうでした。例えば、アイデンティティの教育として、「ブックリストの交換」というのが、あったわ。これは、自分がこれまで読んだ本の中で人に勧めたくなるおもしろいものを10冊程度選んで、一,二行の簡単なコメントをつけるのね。そのリストを他の生徒と交換するというもの。自分がどんな本を読んできたかを誰かに教えるのってちょっと勇気が入りそうだけど、他の人がどんな本を読んできたかは、興味津々ね。
 また「偏愛マップの交換」というのも面白そう。まずは自分が好きなものをどんどん紙に書き込むの。それを他の人に読んでもらってコメントを記入してもらうのね。いいコメントを書いた人にコメント大賞を与えたりもしちゃうのよ。自分の好きなものにつて話をするわけだから、熱くなりそうね。

 実際、今の子どもたちの身体は、冷え切っていて、なかなかレスポンスできないそうよ。そういった冷えた身体を暖め、動ける身体にへと変えていくことが、すべての教育の素地になるというのが、斎藤先生の考えみたいね。

 斎藤先生はたくさん本を書いていらっしゃるから、これからもいろいろ紹介しちゃうわよ。

「子どもに伝えたい<三つの力> 生きる力を鍛える」 斎藤孝 (明治大学文学部助教授ー教育学・身体論) 

日本放送出版協会 2001年11月

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