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子どもを育てている人ならほとんどが感じている「子育てストレス」。その原因と解消法について紹介していきます

親子の距離感を見直して、イライラを解消しましょう!

人間関係で最も重要なことの一つは、「距離感」ではないでしょうか。ひとにはそれぞれ異なるパーソナルスペースというものがあります。それがいい具合の距離に収まっていない場合に、ギシギシと音をたてるような摩擦や軋轢といった感じで生じてくるのが、人間関係のストレスだと言えます。

 

親子関係でも同じように、お互いの距離感が合わない場合にストレスが生じて、イライラしてくることがあります。そんなイライラを解消する方法がNHK Eテレ「ウワサの保護者会」で紹介されていました。

 

 

番組では、あの尾木ママが、自分も子育て中にイライラして大声を上げたことがあると言っていました。それほど、子育てにストレスはつきものなのです。親子とは言っても別の人格です。身近な存在であって、我儘が言える関係であればこそ、摩擦や軋轢が生じやすいのです。誰でも抱く子育てストレスが、最悪の方向に向かうと虐待につながります。うまくコントロールすることが出来れば、雨降って地固まるで、お互いの理解が深まっていきます。

 

 

 

番組に出演されたホゴシャーズの方が実際に行っているイライラ解消法は次のようなものです。

 

一人目の方はイスラム教徒の方で、お祈りをすることでクールダウンしているとのこと。要するに、子どもから距離を置いて、静かに自分の世界に入り込むことで、落ち着きを取り戻すということなのでしょう。自分が信じているものに集中するということは、それが宗教かどうかにかかわらず、精神的にはとてもいいもののように思われます。

 

 

続いての方は、歌を歌って子どもを抱きしめて笑顔にさせて、イライラを解消すると言っています。これもまず、歌によって気分転換をするという効果があるのでしょう。それとスキンシップ。つまりは「子守歌」がいいということではないでしょうか。お母さんが抱っこして歌を歌えば、子どもの心も、お母さんの心も落ち着きを取り戻すことでしょう。一つ目の距離を置くとは正反対ですが、小さい子どもだったらとても効果がありそうです。

 

また、精神科医の加茂登志子さんからは、「選択的注目」が効果的だというアドバイスがありました。これは何かというと、子どもの悪いところは無視して、良いところにだけ注目をするということだそうです。注目していることが伝わるように、「ありがとう」などの優しい声掛けも欠かせません。

 

さらに、日頃から親子の関係をよくするための方法として、「PCIT(親子相互交流療法)」という、1970年代にアメリカで開発された心理療法を教えてくれました。そのスキルの一つが1日5分間の「特別な時間」を作るというもの。これはどういうことかというと、まずは5分間、子どものリードで親が一緒に遊ぶのですが、その時のルールが二つあります。一つ目は親が子どもに対して「質問」、「命令」、「批判」をしないということ。二つ目はそれとは逆に、「褒める」、「繰り返す」、「真似る」、「説明する」、「楽しくする」ことを親が心掛けること。そうすると子どもがのびのび、イキイキしてくるので、親のイライラもなくなってくるということです。

 

番組を見て気が付いたのは、親子関係の距離を広げてお互いの接点がなくなれば、摩擦が生じなくなるということです。また逆に抱きしめるぐらい距離が近づいて一体化してしまった場合もズレがなくなるので、ストレスがなくなることにつながります。

 

たとえば、自転車に乗っている時のことを考えたらよく分かるのではないでしょうか。ブレーキをかけずに進んでいる時は、変な音も出ずに快適な状態です。これがブレーキをかけた瞬間、摩擦が生じてキーキー音を立て始めます。さらに完全にブレーキがかかって自転車が停止した状態では、再び音は出なくなります。

こころがキーキー鳴るのを感じたら、距離感を調整してみてはいかがでしょうか。その距離感は、相手によっても、その場の状況などによっても異なります。今は離れるのがいいのか、それとも近づくのがいいのか。それをうまく使い分けるようにして、ストレスの少ない生活を送っていきましょう!

恋人の影
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 「幸せな人」は、幸せになろうとする人。スタイリストの大草直子さんは、「『おしゃれな人』はおしゃれになろうとする人」(幻冬舎)という著書の中で、こう語っています。

 私の幸せの目盛りはとても低く、例えば子供たち全員が文句を言わず学校に保育園にと出かけた朝に、淹れたての紅茶が一杯飲めたとか。目盛りを低く設定しておくと、毎日、自分の周りは幸せなことだらけになるはずです。

 ハッピーになるのは、自分であって、他の誰でもない。決めるのは、わかりやすい一般常識や、他の人の視点ではなく、自分なのです。「人が何と言おうと、私は私。これで幸せ」と言い切れるようになると、何とストレスフリーなことか! 他人と比べたり、ないものを嘆いてみたり ― そんな無駄な時間を過ごさなくてよくなるのです。

 家の中心は夫婦であって、子供は仮住まいしているだけ。子供は遅かれ早かれ、必ず親のもとから巣立っていくし、そうでないといけない。子供たちは、ご縁があって「お預かりした、大切な命」。0歳から自立するその日まで、巣立った後にたくましく笑顔で生きていかれるように、その術を教える。健康な体とまっすぐで強い心を備え、自分の夢に向かってぐんぐんと歩いて行ってほしい。それだけ。

 子供がいると、どうしても子供が中心の生活になりがちだけど、私の人生の主役は私。子供は子供で、自由に育っていくもの。子供をしっかり育てなければいけないと、自分で自分にプレッシャーをかけていませんか?

 ストレスが溜まって息苦しくなってきたら、紅茶でも飲んで、一息つきませんか?

新鮮なドリップコーヒー

 おなじみ、NHKEテレの「ウワサの保護者会」で子育てストレス解消法について、おもしろいものが紹介されていました。

 まずは、いいお母さんでいなければいけないというプレッシャーを自分にかけ過ぎないこと。子育てストレスを感じることに罪悪感を抱く必要もありません。精神的に余裕がないと、子どもにも悪い影響を与えかねません。

 

 また、子どものことを心配するあまり、子どものいろんな言動が気になってしまい、ついつい小言ばかり言ってしまうことがあるかも知れません。でも、子どもからしてみれば、余計なお世話ってこともあるはず。自分が子どもの時を思い出してみてください。親からガミガミ言われることって、すごく嫌でしたよね。

 

 時には親であることを敢えて放棄してみるのもストレス解消に有効です。番組に出ていたお母さんは、夜10時を過ぎると、母親の仕事は閉店ガラガラするとのこと。例えば10時以降に子どもがお弁当箱を出しても、洗ってあげないんだって。そうすると、子どもが自分で洗うようになったそうです。

 

「親はなくても子は育つ」って言いますからね。24時間、親である必要はないですよね。1日のうちの何時間かは自分のための時間を作って、ストレス解消しましょうね。

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